「ロイズカカオ&チョコレートタウン」で楽しむ工場見学~アクセス・予約方法とチョコレートバー作り体験~

ロイズタウン工場正面入口 お出かけ

北海道札幌市近郊に、ロイズコンフェクトが展開する「ロイズカカオ&チョコレートタウン(ロイズタウン)」という観光スポットがあります。

2023年8月にオープンしたこの施設の見学コースでは、チョコレートの製造に関する全工程を学べるだけではなく、自分だけのチョコレートバーを作る体験も可能です。

ロイズタウンでは、自分のペースで見学コースを歩く、新しいスタイルが採用されています。ガイドが付いて説明を聞きながら歩く、従来の工場見学のスタイルとは一線を画した形です。

一般的には、工場は交通が不便なことにあることが多く、公共交通機関ではアクセスが難しい場合があります。しかし、ロイズタウンは鉄道の駅に近く、列車で訪れてもとても便利です。

見学が有料であるため、工場見学というよりはミュージアムを楽しむ性格が強いです。訪れる前に、チケットの予約をネットで済ませておきましょう!

この記事では、クルマではもちろんのこと、鉄道でも気軽に訪れることができる、札幌近郊の北海道当別町にある工場見学スポット「ロイズカカオ&チョコレートタウン」をご紹介します。交通アクセスや見学の予約方法、あらかじめ知っておきたいことや見学した時の様子についてお話ししていきます。

いつでも誰でも見学できるロイズタウン

ロイズタウン正面入口

工場見学というと、工場が稼働している決まった日にグループで行うというイメージがあります。なかなか予約が取れない工場が多く、いつでも気軽に訪れることができるわけではありません。

その中にあって、ロイズタウンはいつでも誰でも気軽に訪れることができる施設です。見学するには料金が必要なため、無料で体験できる工場見学というよりはミュージアムめぐりといった性格が強いです。

チョコレートの原料であるカカオの生産から始まり、チョコレートの加工、チョコレートのコレクションについて知ることができます。見学が終わった後に、工場で生産しているチョコレート製品を購入できるのは、一般的なミュージアムと同じです。

気軽に見学できるとはいえ、工場見学には違いありません。事前に予約が必要ですし、チョコレートバーの製作体験には清潔な服装で訪れることが必要です。

誰でも見学できますが、展示内容は小学生以上が見学するのに適しています。見学にかかる時間は最低でも1時間半から2時間かかることに留意したいです。

「ロイズカカオ&チョコレートタウン」の概要

ロイズタウン館内

最初に、一般の人が見学できるチョコレート工場「ロイズカカオ&チョコレートタウン(ロイズタウン)」の位置づけや概要についてご説明します。

運営会社ロイズコンフェクトについて

ロイズコンフェクト(ロイズ)は、北海道内における有力なチョコレートメーカーです。大手メーカーには及ばないものの、北海道に根ざした地場のメーカーです。お土産品の生チョコレートで、よく知られています。

ロイズの創業は1983年で、着々と事業を拡大しました。創業からちょうど40年で、ロイズタウンのオープンにこぎつけた形です。

現在では、南米コロンビアに自社農園を持っています。チョコレートの原料カカオを、その農園で栽培しています。

ロイズタウン工場の位置づけ

ロイズは、札幌市北区にある本社工場に加え、北海道当別町に別の工場を擁しています。

それらの工場のうち、当別町にある工場では一般向けの見学施設を開放しています。それが、当記事でご紹介するロイズタウンです。

札幌における工場見学では、石屋製菓が運営する「白い恋人パーク」が知られています。その中で、ロイズタウンが新たに加わった形です。

全国的にもチョコレート工場の見学ができる機会が多くないため、工場見学のために札幌を訪問するのも十分にアリです。

ロイズタウンへの鉄道アクセス~ロイズタウン駅の様子~

それでは、ロイズタウンの位置や交通アクセスについてご説明します。

ロイズタウンの位置

当別町の南部、石狩川に近い場所に位置しています。

マイカーやレンタカーで訪れる場合、当別町太美を目標にします。工場には、十分な台数分の駐車スペースがあります。

鉄道でのアクセス

JR北海道札沼線普通列車
札幌駅からJR札沼線普通列車に乗車

当記事で焦点を当てるのは、鉄道でのアクセスです。工場には、鉄道と無料シャトルバスで簡単に訪問できます。

ロイズタウンは、札幌市の北に隣接した当別町にあります。JR札幌駅から札沼線普通列車に乗車すると、約30分でロイズタウンの最寄り駅、ロイズタウン駅に着きます。

工場の入口は、駅から見て一番遠い場所にあります。駅から近い入口は、工場の従業員専用です。間違いないようにしたいです。

ロイズタウンへの無料シャトルバス
ロイズタウンへの無料シャトルバス

ロイズタウンの入口までは、徒歩で約7分です。駅から近い場所にありますが、無料のシャトルバスが列車の発車時刻に合わせて運行されています。1時間に1本から2本走っています。ロイズタウンのウェブサイトに掲載されている運行時刻表(外部リンク)を、事前にチェックしておきましょう。

訪問者用の入口がどこにあるか若干分かりにくいので、工場に向かう時にはシャトルバスに乗ると無難です

ロイズタウン駅の様子

JR札沼線ロイズタウン駅駅舎

JR札沼線ロイズタウン駅は、2022年に開業した無人駅です。駅舎は、至ってシンプルな造りです。駅舎外には、トイレがあります。

JR札沼線ロイズタウン駅駅舎

駅舎内はとても簡素な造りで、券売機が1台あるのみです。待合スペースがほとんどないので、できれば列車の発着時刻に合わせて入りたいです。

ロイズタウン見学のための予約方法・準備

ロイズタウンの見学コース(有料エリア)に入場するには、事前に予約が必要です。ここでは、予約方法と訪れる際の準備についてご説明します。

予約方法

ロイズタウンの有料エリアに入るためのチケットは、イーティックス社のウェブサイトからオンラインで購入します。購入が完了すると、オンラインチケットが表示されます。このチケットに表示されたQRコードを、当日入場する時にスタッフに提示します。スマートフォンに表示しても、紙に印刷しても大丈夫です。

予約サイトのURLは、以下の通りです。

ロイズカカオ&チョコレートタウン|公式オンラインチケット(予約)
ロイズカカオ&チョコレートタウンオンラインチケット|お申込はこちら

訪問する日にちが決まったら、できるだけ早く予約することをおススメします。

予約が埋まっていない限り、案内窓口で当日券を購入できます。当日券を購入できる場合でも予約が優先されるため、入場まで待たされる場合があることに留意したいです。

なお、見学コース内にある体験施設、チョコレートワークショップの予約を行うことはできません。体験料も、入場料金とは別にかかります。

訪問のための準備

ロイズタウンの見学コースはゆるい下り坂で、体が不自由な方でも歩きやすいです。しかし、館内の見学コースは思ったよりも長いです。歩きやすい靴を履いていくことをおススメします。

また、見学コースの後半で、チョコレートバー作りを実際に体験できる「チョコレートワークショップ」があります。衛生管理された区画なので、体験したい場合は清潔な服装で訪問したいです。

ワークショップで製作したチョコレートバーは持ち帰れますが、手提げ袋が用意されていません。マイバッグを準備しておきましょう。

お待たせしました。それでは、実際に見学した様子をご覧に入れます!

ロイズタウンの見学コースを歩く~実際の様子~

筆者が予約しておいたのは、見学コースの営業が開始する午前10時00分からの枠でした。先にお話しした通り、見学には最低1時間半から2時間(加えて、チョコレートワークショップの体験時間)がかかります。入場できる時刻が15時00分までと早じまいで、見学に時間がかかります。できるだけ午前中の早い時間に入場するとよいでしょう。

展示エリアに入るまで

ロイズタウン駅には9時50分頃に到着し、接続するシャトルバスに乗車。ロイズタウンの正面入口には、10時を少しだけ過ぎて着きました。

案内窓口を過ぎてからチケットを提示し、エレベーターで3階まで進みました。そこからは案内人についていくのではなく、セルフガイド形式でめいめい進んでいきます。自分のペースで回れるので、負担を感じずに済みます。

展示内容について

ロイズカカオファーム

最初に通るのが、ロイズカカオファームです。ここでは、チョコレートの原料となるカカオの栽培から収穫、出荷までの過程を見学します。展示内容が書かれたパネルだけではなく、実物の模型も多くあって、内容を体験的に学習できます。

ロイズタウンでのロースター体験
ロースターの動きを体験

次に、工場体験ゾーンへ進みます。カカオ豆の加工からチョコレートの製造、包装までの一連の作業を見学します。展示パネルの傍らでは、実際に稼働している工場ラインの様子が眺められます。プレイエリアもあって、子供たちも楽しく学習できます。

工場見学ゾーンを抜けると、ロイズチョコレートの包装紙が展示されたゾーン、ロイズコレクションストリートに至ります。

チョコレートワークショップでチョコレートバー作りを体験

ロイズタウンチョコレートワークショップ

工場見学ゾーンの最後に、チョコレートバー作りを実際に体験できる「チョコレートワークショップ」があります。

体験内容の選択と料金支払

見学者全員が参加するのではなく、希望者のみ別料金を払って体験します。事前には予約できず、その場で一人1,500円を支払います(大人・子供同額)。キャッシュレス決済が可能です。

券売機でチョコレートバーの型のデザインとチョコレートの種類を選択します。2種類あるデザインの中から一方を、そしてミルクチョコレートとホワイトチョコレートの中から一方を、それぞれ選びます。

チョコレートバー作りの流れ

そして、体験会場の中に入ります。その場に用意されているエプロンとキャップ、マスクを着用します(エプロンは持ち帰れます)。

チョコレートワークショップでの製作体験
トッピングに四苦八苦

スタッフから型枠に入った液体のチョコレートを受け取ったら、トッピングをします。ナッツやドライフルーツをまぶすのですが、絵心がない筆者は四苦八苦しました。

デザインが終わってから、チョコレートを冷却します。冷蔵庫の中で約10分間冷却し、出来上がったら受け取ります。完成品を自分で包装したら、体験は終了です。

チョコレートワークショップにて製作したチョコレートバー
完成品を箱に詰めてお持ち帰り!

10時台にはまだ空いていましたが、11時頃になると次第に混んできました。早い時間に体験するとよいでしょう。よい思い出になるので、おススメです。

まとめ

ロイズタウン工場正面入口

北海道の地場のチョコレートメーカー、ロイズコンフェクトが展開する工場見学施設「ロイズカカオ&チョコレートタウン」は、2023年8月にグランドオープンしました。工場見学とはいっても、一般的な工場見学ではありません。有料で入場する、ミュージアムタイプの施設です。

札幌郊外にある工場は、周囲を見渡せる場所にあります。最寄り駅はJR札沼線ロイズタウン駅で、歩いても無料シャトルバスに乗ってもアクセスできます。

入場可能な時間帯は、10時から15時の間です(営業終了は17時)。見学に時間がかかることから、午前中の早い時間帯に入場することをおススメします。

見学コースは有料エリアとなっていて、事前の予約が必要です。イーティックス社のオンラインチケット予約購入サイトでチケットを事前に購入します。

チョコレートの原料であるカカオの栽培からチョコレートの製造過程まで、一連の流れを分かりやすく学習できます。別料金がかかりますが、チョコレートバー作りを体験できるチョコレートワークショップへ立ち寄ると、工場見学がより思い出深いものとなるでしょう。

この記事を最後までお読みいただき、ありがとうございました!

参考資料

● ロイズカカオ&チョコレートタウン(ロイズコンフェクト)2024.7閲覧

● ロイズカカオ&チョコレートタウン|公式オンラインチケット(イーティックス)2024.7閲覧

当記事の改訂履歴

2024年9月03日:初稿 修正

2024年7月30日:初稿 修正

2024年7月03日:初稿 修正

2024年6月17日:初稿 修正

2024年5月27日:初稿 修正

2024年5月15日:当サイト初稿

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