JR四国が運行する観光列車のうち、「ものがたり」シリーズと呼ばれる列車が、徳島県・高知県・愛媛県内で3系統運行されています。
そのうち、愛媛県内の予讃線を走るのが、最初にデビューした「伊予灘ものがたり」です。松山駅(愛媛県松山市)をベースに、予讃線の海線、通称「愛ある伊予灘線」を経由し、伊予大洲駅(愛媛県大洲市)および八幡浜駅(愛媛県八幡浜市)までの区間を結んでいます。
上質な空間で本格的な食事を楽しみながら、アテンダントや沿線の人々からのおもてなしを受けられるのが、この列車の魅力です。ただし、乗車するまでのきっぷや食事の手配が特殊で、他の列車とは違うノウハウが必要です。
「伊予灘ものがたり」に乗車するには、旅行商品ではなく、きっぷ(乗車券・グリーン券・食事予約券)を購入します。きっぷで誰でも乗車できる観光列車としては、日本国内で最上級です!
この記事では、JR四国のフラッグシップ「伊予灘ものがたり」に関する運行情報や設備についてご説明します。その上で、この列車に個人で乗車するためのきっぷや食事の手配方法を、詳しくお伝えします。
「伊予灘ものがたり」とは~おもてなしがウリの上質空間~
この列車の予約方法を詳しくご説明する前に、前提知識として必要な運行情報や設備について、簡単に押さえておきたいと思います。
「伊予灘ものがたり」の沿革
「伊予灘ものがたり」は、JR四国が最初に運行した観光列車です。
初代「伊予灘ものがたり」は、2014年7月から2021年まで快速列車として運行されていました。普通列車の扱いながら全車グリーン車(指定席)で、きっぷを買って食事を追加購入するスタイルは現在に至るまで同じです。
二代目「伊予灘ものがたり」は、2022年4月から現在まで運行されています。初代から大幅にリニューアルされ、従来2両編成だった車内に3号車のグリーン個室(陽華の章)が追加され、特急列車に格上げされました。それに伴い、乗車するための運賃・料金が引き上げられました。
2025年1月には、二代目「伊予灘ものがたり」の累計乗車人員が7万人に達したとのことです(初代からの累計乗車人員は21万6千人)。
運行区間・本数・運行日
伊予灘ものがたりは、松山駅をベースに、予讃線の海線、通称「愛ある伊予灘線」を経由し、列車によって伊予大洲駅または八幡浜駅までの区間を結んでいます。伊予大洲駅発着の列車では、大洲の古い街や大洲城の観光を楽しめます。
伊予灘ものがたりは、週末を中心に多客臨時列車として運行されます。臨時列車として運行される日には、きっぷ(乗車券/特急・グリーン券)を購入すれば誰でも乗車可能です。
誰でも乗車できる臨時列車として運行される他、平日に列車を貸切で利用することもできます。その場合、貸切の主催者が私的に参加者を募集する形です。年末年始に2週間程度運休する他、週に2日程度定休日があります。
伊予灘ものがたりの運行日には、一日当たり2往復4本が運行され、それぞれの便に以下のような列車名が付いています。各年度で運行日が異なるため、正確な運行日については、JR四国の特設ページを直接確認してください。
列車名 | 運行区間・時刻【2024年度】 | 食事内容 |
大洲編 | 松山駅(08:28)→ 伊予大洲駅(10:28) | モーニング(洋食) |
双海編 | 伊予大洲駅(10:57)→ 松山駅(13:02) | ランチ(和膳) |
八幡浜編 | 松山駅(13:31)→ 八幡浜駅(15:50) | ランチ(フレンチ) |
道後編 | 八幡浜駅(16:14)→ 松山駅(18:17) | アフタヌーンティー(洋食) |
これらの列車のうち、松山駅に向け夕方に走る「道後編」は、秋季・冬季には日没後の夜間に走行する形です。
列車の設備
伊予灘ものがたりは3両編成ですが、全車グリーン車の指定席です。そのうち1号車と2号車は、他の乗客と同じ空間に乗車するオープン客室で、3号車にはグリーン個室(コンパートメント)が連結されています。
1号車(茜の章)
グリーン車のオープン客室で、全席指定席です。海向きのカウンターシートが5席、海側の4人掛けボックスシートが3組、そして山側の2人掛け対面シートが5組分あります。
定員は27名ですが、ボックスシート12席には団体が入ることがあり、空間が若干窮屈です。1番から6番までが個人客向け、7番から13番までは団体客向けのつくりです。
2号車(黄金の章)
1号車と同じく、オープン客室です。海向きのカウンターシートが7席、同じく海向きの2人掛けペアシートが3組(6席)、そして山側の2人掛け対面シートが5組分あります。
定員が23名と1号車より少ないため、2号車のほうが空間がゆったりしていて、快適に過ごせると思います(5番が調整席と思われます)。12番から14番までのペアシートは2人で利用するのが前提で、一人利用の相席はおススメできません。
【1・2号車の席番表】
各座席の位置関係を大雑把に描画しました。A席は必ず海側、D席は必ず山側といえますが、1号車と2号車で席番レイアウトが反転します。各席が進行方向向きか否か、席番表での確認をおススメします。
3号車(陽華の章)
コンパートメントタイプのグリーン個室です。2名から8名まで利用できますが、運賃・特急料金に加え、グリーン個室料金がかかります。1室しかないため、まさに先着1組です。
グリーン個室料金:1室33,600円(2023年10月以降)
3号車専任のアテンダントが付いたり、3号車限定のアルコール飲料が提供されたりと、特別な極上空間です。
3号車には実際に乗車しない限り立ち入ることができないため、実際の乗車レポや写真は割愛します。
乗車前に押さえておきたい情報源
伊予灘ものがたりの情報源としては、JR四国の伊予灘ものがたり特設ウェブサイトがあります。詳細な運行日や料金、季節変わりの食事内容が掲載されています。乗車を予定する際、必ずチェックしていただきたいです。
当該ウェブサイトでは、販売パンフレットやメニューがダウンロードできます。JR四国管内の駅には、同じ内容のパンフレットが紙で置いてあるので、持ち帰ると便利です。
「伊予灘ものがたり」に乗車するにはきっぷを用意するわけですが、手配する方法がいくつかあります。本記事で説明する内容から、自分に合った方法で予約しましょう。
「伊予灘ものがたり」の運賃・料金・食事代金
観光列車「伊予灘ものがたり」に乗車するには、旅行商品(募集型企画旅行)に申し込むのではなく、きっぷを購入します。この列車に乗車し、車内で食事をとるために必要なきっぷの組み合わせは、下図の通りです。
単純に乗車区間の乗車券/特急・グリーン券を購入して乗車するだけではなく、対象のフリーきっぷを利用したり、セット商品を利用する方法もあります。旅行のスタイルに合わせて、最適なきっぷを準備する形です。
車内で提供される食事をとるためには、きっぷを買うだけではなく、食事の料金をあらかじめ別に支払います。乗車当日に車内で注文することはできないので、くれぐれもご注意を。
手配が心配な人には、これらのきっぷや食事予約券がセットになった「駅長推薦 あじな散歩道」という商品をおススメします。
きっぷの運賃・料金
伊予灘ものがたりに乗車するために必要なきっぷは、[乗車券]と[特急・グリーン券]です。シーズナリティ(時期による料金の変動)は導入されておらず、通年で同額です。
松山駅ー伊予大洲駅間
(a) 運賃 | 大人1,080円/小児540円 |
(b) 特急料金 | 大人1,200円/小児600円 |
(c) グリーン料金 | 大人・小児1,700円 |
(a)-(c) 合計 | 大人3,980円/小児2,840円 |
松山駅ー八幡浜駅間
(a) 運賃 | 大人1,430円/小児710円 |
(b) 特急料金 | 大人1,200円/小児600円 |
(c) グリーン料金 | 大人・小児1,700円 |
(a)-(c) 合計 | 大人4,330円/小児3,010円 |
伊予灘ものがたりに乗車できるフリーきっぷ
グリーン車に乗り放題なフリーきっぷが、JR四国から2種類発売されています。
- 四国グリーン紀行
- バースデイきっぷ(グリーン車用)
バースデイきっぷについては、グリーン車用であれば、伊予灘ものがたりの座席指定を受けられます(1号車・2号車)。予約が取れる限り、乗車回数には特に制限はありません。
当該フリーきっぷの詳細については、以下の記事(↓)をぜひご一読ください。
他に、外国人向けのフリーきっぷ「Japan Rail Pass」グリーン車用でも乗車可能ですが、詳細は割愛します。
食事代金(食事予約券の値段)
伊予灘ものがたり車内で提供される食事は、定期的にメニューが入れ替わります。車内で食事をとるには、上記のきっぷだけではなく、食事予約券をあらかじめ購入します。各列車で食事内容と食事代金(食事予約券の値段)が異なります。
列車名 | 食事内容 | 値段 |
大洲編 | モーニング(洋食) | 3,000円 |
双海編 | ランチ(和膳) | 5,500円 |
八幡浜編 | ランチ(フレンチ) | 5,500円 |
道後編 | アフタヌーンティー(洋食) | 3,500円 |
お子様メニューや子供料金は、特にありません。
運賃・料金と食事代金の合計金額
これらのきっぷを自分でバラバラに手配した場合の合計金額は、下表の通りです。
[伊予灘ものがたり片道分きっぷ]+[食事]
列車名 | 運賃・料金+食事総額 |
大洲編 | 大人6,980円/小児5,840円 |
双海編 | 大人9,480円/小児8,340円 |
八幡浜編 | 大人9,830円/小児8,510円 |
道後編 | 大人8,030円/小児6,710円 |
伊予灘ものがたりに1回乗車し、食事をとった場合の合計金額は、1万円に若干満たない程度です。値段が張るとはいえ、他の観光列車の旅行代金が2万円から3万円であることを考えると、かなりお手頃です。本格的な食事をいただけるトップクラスの観光列車の対価としては、リーズナブルではないでしょうか。
セット商品「駅長推薦 あじな散歩道」の値段
基本的にはきっぷや食事予約券を別個で手配するのですが、JR四国ツアーの販売センターや店舗では、これらがセットになった「駅長推薦 あじな散歩道」という商品が販売されています。
伊予灘ものがたりに必要なきっぷの他、JR四国内の他駅から松山駅までの乗車券・特急券を付けることもできます(四国内フリーきっぷもOK)。
自分できっぷや食事予約券を個別に手配する必要がないので、食事を取り損なうことがなく安心です。その上、自分できっぷを揃えるよりも値段が若干安いです。
飛行機で現地に入り、伊予灘ものがたりだけ利用するような場合に適した商品です。
[伊予灘ものがたり片道分きっぷ]+[食事]+[かえりのきっぷ(特急自由席)]
列車名 | 商品の値段【松山駅発着】 |
大洲編 | 大人8,600円/小児6,600円 |
双海編 | 大人11,100円/小児9,100円 |
八幡浜編 | 大人12,100円/小児9,600円 |
道後編 | 大人10,100円/小児7,600円 |
これから、きっぷや食事の手配方法を具体的にお話しします!
きっぷと食事の手配の流れ
伊予灘ものがたりへ個人で乗車する場合、以下の流れに沿ってきっぷと食事の手配を行います。
- ステップ1:きっぷ(乗車券・特急・グリーン券)の手配
- ステップ2:食事の手配
ステップ1:きっぷ(乗車券・特急・グリーン券)の予約方法
「伊予灘ものがたり」は、全車グリーン車の指定席です。自由席はないので、乗車する前に必ず指定券を購入します。
ここでご説明するのは、きっぷを自分でバラバラに手配する方法です。グリーン車用フリーきっぷを持っていて、伊予灘ものがたりの座席指定を取る方法を含みます。
きっぷ(乗車券/特急・グリーン券)の買い方と食事の予約方法がそれぞれ違うので、注意してください。いずれにしても、きっぷの予約が取れた後に食事の予約を行います。
指定券がとにかく取りにくい
伊予灘ものがたりの定員は、3号車のグリーン個室を除き、わずか50人です。非常に人気のある列車なので、時期にもよりますが指定券がとにかく取りにくいです。
後述するように、指定券は全国のみどりの窓口や旅行会社で発売するため、JR四国の販売センターに予約を依頼しても必ずしも取れないくらい予約が困難です。
予約をより難しくしている理由は、団体枠に席が割り当てられていることです。旅行会社の募集型企画旅行向けに一定の席数を出しているため、個人が個札として買える席数が定員の50席分よりも少なくなる計算です。
「ものがたり列車」の指定券の発売状況はネット予約サービスでは見られないので、JR四国の発売状況一覧ページを参照します。
きっぷの発売開始時期:いつ買うか
乗車日1か月前の午前10時00分より発売が開始になります。伊予灘ものがたりの場合、ネット予約ができないため、事前受付の概念がありません。
前述した通り、列車の定員自体が少ないため、予約が困難です。駅のみどりの窓口に出向き、このタイミングでトライするしかないと思います(いわゆる「10時打ち」)。
フリーきっぷを購入して座席指定を受ける場合、このタイミングに乗れない場合があり、その分不利になることが考えられます。筆者がJR四国販売センターに手配を依頼した際も、取れると思った列車が思うように取れませんでした。
きっぷの発売箇所:どこで買うか
きっぷの他に食事をあわせて購入するということ自体が、非常に特殊です。そのため、きっぷの発売が対人販売ベースです。予約方法が昨今の潮流とはかなり異なるため、十分に注意してください。筆者も、初めて手配した時には悩みました。
ネット予約サービス
伊予灘ものがたりをはじめ、JR四国の「ものがたり」シリーズは、なんとネット予約ができません(「えきねっと」や「e5489」上で表示されません)。現在では、ネット予約が列車予約の潮流であるために違和感がありますが、手配内容が複雑な列車であるため妥当でしょう。
駅の指定席券売機
自己操作するタイプの指定席券売機(みどりの券売機・みどりの券売機プラス)では、ネット予約同様、指定券を購入できません。「乗換案内から購入」メニューから検索しても、伊予灘ものがたりは表示されません。
ただし例外があり、JR四国エリアの駅にある「みどりの券売機プラス」でオペレーターを通せば、ものがたり列車の指定券購入や座席指定が可能です(JR西日本エリアの「みどりの券売機プラス」のオペレーター経由でも大丈夫だと思われます)。
みどりの券売機プラス以外にも、JR他社には「話せる指定席券売機」(アシストマルス)があります。ただし、スムーズに購入できるとは限らないことに留意したいです。
JR駅の有人窓口(みどりの窓口)・JR四国ツアー店舗
全国のJR駅のみどりの窓口に出向き、対面で指定券を購入します。乗車1か月前の発売開始に間に合い、かつ在住地域を問わず指定券を購入できる唯一の手段です。みどりの窓口の閉鎖が進み、有人窓口の数が減っていることが指定券を購入する上での大きな障害です。
全国の主な旅行会社
JR駅のみどりの窓口同様、JR券を取り扱っている旅行会社でも指定席を購入できます。ただし、乗車1か月前の発売開始に間に合わない確率が高いです。
JR四国販売センター(電話予約・ウェブ予約)
JR四国のフリーきっぷやセット商品を電話やウェブで受け付けているのは、JR四国販売センターです。通信手段によってそれぞれ名称があり、電話受付窓口は「JR四国 旅の予約センター」で、ウェブ窓口は「JR四国 ツアーWeb申込センター」です。
フリーきっぷの購入・座席指定、「駅長推薦 あじな散歩道」の手配を取り扱っています。JR四国が運営しているセンターなので、ものがたり列車の手配に長けていて、最も確実な購入手段です。ただし、10時打ちに対応してもらえるとは限らないことが、唯一の難点です。
ウェブ予約のURLは、以下の通りです。
きっぷの様式
きっぷの購入が完了すると手にするのが、[乗車券]および[特急券・グリーン券]です。フリーきっぷで座席指定を受けると、[指定券(グリーン)]を受け取ります。
筆者は、JR四国の「バースデイきっぷ」グリーン車用を使用しました。
座席指定を受けて受け取った、金額表示なしの指定券(指のみ券)です。
ステップ2:食事の手配方法
伊予灘ものがたり車内で提供される食事を取るには、上記のきっぷだけではなく、食事予約券(もしくはオンライン決済)が必要です。食事予約券購入を含む食事代金の支払方法には、下記のようにいくつかあります。
上記のきっぷが取れた後に、食事の手配を行います。すでに購入した特急・グリーン券を手元に準備しましょう。
食事代金の支払い方法によって、手仕舞となる日(手配の受付終了日)が異なるので注意が必要です。例えば、JR四国販売センターの通信販売で手仕舞となってしまっても、ネット(tabiwa by WESTER)ではまだまだ予約が可能です。列車の指定券が取れたタイミングによって、使い分けましょう。
食事予約券の購入【駅・旅行会社】
購入時期:
乗車1か月前~4日前まで
JR四国管内のみどりの窓口/全国の主な旅行会社
指定席券売機やみどりの券売機プラスでは購入できず、必ず対面で購入します。取り扱う箇所が少ないので、下記のような通信販売やネット手配をおススメします。
食事予約券の購入【JR四国販売センター】
購入時期:
乗車1か月前~10日前まで
電話予約/ウェブ申込で申し込みます。JR四国販売センターとの通信販売の形になり、代金決済後に食事予約券が郵送されます(郵送料実費についてはユーザーが負担)。
駅や旅行会社、JR四国販売センターのいずれで購入しても、紙の食事予約券を受け取ります。
オンライン決済【JR西日本 tabiwa by WESTER】
購入時期:
乗車1か月前~4日前まで
JR西日本が展開する「tabiwa by WESTER」というウェブサイトで手配します。クレジットカードでオンライン決済し、電子チケットを受け取ります。JR四国のみどりの窓口に出向くのが難しい場合、この方法が便利で確実です。
列車に乗車した時に、以下の画面を提示します。
セット商品「駅長推薦 あじな散歩道」の購入方法
「駅長推薦 あじな散歩道」についてはJR四国の商品のため、JR他社での取り扱いはありません。JR四国管内のみどりの窓口、JR四国ツアー店舗、販売センター(通信販売・ウェブ予約)を利用します。
このセット商品の最たる利点は、乗車1か月以上前からの申込が可能なことです。ただし、予約が取れるか否かは、乗車1か月前になるまで分かりません。必ずしも取れるとは限らないようです。
細かな話ですが、この商品は旅行商品(募集型企画旅行)ではなく、個々のきっぷをセットにした商品(特別企画乗車券)です。そのため、参加者が1人であっても催行されます。
そして伊予灘ものがたりに乗車♪
手配に気をもみましたが、首尾よくきっぷを確保できました。筆者が伊予灘ものがたり双海編・道後編に乗車し、おもてなしと食事を満喫した様子を、別記事にてお伝えします。ぜひご一読ください!
★ 鋭意執筆中 ★
まとめ
おもてなしと食事がウリの人気観光列車「伊予灘ものがたり」。愛媛県の中予地方、南予地方を走っています。比較的リーズナブルに、本格的な食事を車内で楽しめます。
伊予灘ものがたりのサービスの質は、きっぷで乗車できる観光列車の中では、日本全国を走る数ある観光列車の中でもトップクラスです。
人気列車なだけに、時期を問わず予約(指定券)の取りにくさが群を抜いています。予約方法もネット予約や指定席券売機といった自己操作型の予約手段が使えず、みどりの窓口やJR券を取り扱う旅行会社、JR四国の販売センターなどの対人販売を利用する必要があります。
きっぷだけを単独で購入する場合、駅の有人窓口を利用するしかありません。ただし、四国内のフリーきっぷを購入する場合、伊予灘ものがたりの手配を抱き合わせ、JR四国販売センターやJR四国ツアー店舗に手配を依頼する手もあります。
また、「駅長推薦 あじな散歩道」といったセット商品を利用するのも、手配の簡単さや確実さでおススメの購入方法です。飛行機で四国を訪問し、伊予灘ものがたりだけ乗車する場合などに適しています。
いずれの手配方法であっても、乗車1か月前の10時00分の発売開始までに申し込みを完了し、予約のチャンスを高めるのがよいと思います。
きっぷを購入した上で食事の予約をするという複雑なステップを踏む必要があるため、時に手配漏れの可能性があります。
乗車するだけではなく、車内で食事をとるのが前提の列車です。そのため、きっぷ(特別企画乗車券)を発売する形ではなく、1名から催行する旅行商品(募集型企画旅行)として発売することが検討されてもよさそうです。
この記事を最後までお読みいただき、ありがとうございました!
参考資料
● JR四国 ニュースリリース 2025.02閲覧
● 観光列車「伊予灘ものがたり」(JR四国)2025.02閲覧
● JR四国観光列車プランのご案内 あじな散歩道(JR四国)2025.02閲覧
当記事の改訂履歴
2025年02月05日:当サイト初稿(リニューアル)
2023年7月11日:前サイト初稿
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