埼玉県内で楽しめる果物狩りの魅力を深掘り!いちご・みかん・ブルーベリー狩りの情報をお届け

寄居町のみかん園 観光スポット

東京都に隣接する埼玉県は、一見都会的なイメージがあるように思えます。しかし、豊かな自然や農産物に恵まれた地域でもあります。その中で注目したいのが、四季を通じて楽しめる果物狩りです。

人口が日本で第5位の埼玉県には住宅地が広がっていますが、実は農地も広大です。埼玉県では東京に出荷する農産物を栽培する近郊農業が行われていて、その影響で果物狩りも盛んなのです。

埼玉県内での果物狩りで最もポピュラーなのが、冬から春にかけて楽しめるいちご狩りです。そして、意外かもしれませんが、晩秋から初冬にかけてはみかん狩りを楽しめます。夏には、ブルーベリー狩りを体験できます。

埼玉県内で果物狩りを楽しめるのは、主に秩父地方です。しかし、県内のその他の地域でも、これらの果物狩りが盛んです!

この記事では、埼玉県内で体験できる果物狩りに関して、おススメの農園やアクセス、体験のポイントを詳しくご紹介します。埼玉県の魅力を感じ取っていただき、お出かけのヒントにしていただきたいと思います。

埼玉県内で楽しめる果物狩り3選

いちご狩りを楽しむ

埼玉県は東京都に隣接していますが、大消費地である東京に向けて農産物を出荷する近郊農業が盛んです。そのようなことで、埼玉県内には観光農園も多くあります。埼玉県も、農業を観光資源ととらえるグリーンツーリズムを推進しています。

埼玉県内では一体、どのような果物狩りを楽しめるのでしょうか。

冬から春(年明けからゴールデンウィーク)にかけては、いちご狩りが盛んです。夏場はブルーベリー狩りを楽しめます。そして、晩秋から初冬にかけては、みかん狩りを体験できます。

埼玉県内で果物狩りが盛んなのは、秩父地方です。四季を通じて上記の果物狩りを楽しめます。ただし、秩父地方に限らず、県内各地でもこれらの果物狩りができます。この記事では、埼玉県内でも東京都内やさいたま市から近い場所にある観光農園をご紹介します。

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冬場から春にかけて盛んないちご狩り

いちご園のハウス

真っ赤に熟したいちごは、冬の味覚の王様です。いちごが生育するハウス内は暖かく、甘い香りが漂います。そして、春に向けて日差しが強くなる中で、いちごの甘さも増していきます。

埼玉県内ではいちごの生産が盛んで(全国12位)、いちご狩りが楽しめる観光農園が数多くあります。収穫されるいちごの品質が高いということで、埼玉県は2023年と2024年の2回にわたって「プレミアムいちご県」に認定されました。

埼玉県内でいちご狩りができる農園は、さいたま市をはじめ、県内各地に点在しています。その中でも、羽生市には埼玉県オリジナルの品種を楽しめるいちご農園があります。ここでは、羽生市内にあるいちご農園「ロコファームHANYU」さんをご紹介します。

ロコファームHANYU(埼玉県羽生市)

ロコファームHANYU入口

ハワイアンな雰囲気の中でいちご狩りを楽しめるのが、埼玉県羽生市東部にあるいちご農園「ロコファームHANYU(はにゅう)」です。2020年にオープンした農園ですが、いちごの実の品質がとびぬけて良いです。

他の農園では見られないような開放的な雰囲気があるため、ファミリー層を中心にとても人気があります。そのためになかなか予約が取れず、いちごを栽培するハウスを拡張しているとのことです。

農園へのアクセス

このいちご農園は、埼玉県営の羽生水郷公園に隣接しています。東北自動車道の羽生インターチェンジから近い場所に位置するので、埼玉県内からはもちろん、東京都内からも気軽にアクセスできます。

この農園にアクセスできる公共交通機関は、あいにくありません。電車でアクセスする場合、東武伊勢崎線羽生駅(埼玉県羽生市)もしくは加須駅(埼玉県加須市)が最寄りです。そこからカーシェアを利用するか、タクシーに乗車します。

いちご狩りの時期・料金

いちご狩りの時期としては、年明けの1月から5月初めのゴールデンウィークまでがあてはまります。そのうち、ピークシーズンが1月から3月までで、料金が高めです(大人3,000円前後)。4月以降は料金が下がります。

いちごの品質にそれほどこだわりがなければ、料金が安くなる4月からゴールデンウィークが狙い目かもしれません。

なお、料金に含まれるのはハウス内で食べる分のみです。ハウス外の持ち出しはできず、お土産分は別に購入する必要があります。

予約方法

人気がある農園なだけに、週末や祝日には予約なしでいちご狩りをすることは困難です。必ず予約してから出かけましょう

オンライン予約サービスを利用して予約する他、ロコファームHANYUのウェブサイトからも直接予約が可能です。直接予約する場合、現地決済が可能です。

電話でも予約を受け付けているとのことですが、ネット予約が優先されるそうです。

ネット予約をする場合でも、日にちが近くなるまでなかなか予約可能になりません。サイトをこまめにチェックして、予約カレンダーを参照するのが予約を確保するコツです。

いちご狩りを実際に体験!

筆者も、この農園に出かけていちご狩りを30分かけて体験しました。受付を済ませて料金を支払った後、時間になると説明が始まります。説明のビデオは、オリジナリティにあふれています。

いちごの帽子
帽子をかぶって記念撮影!

待合スペースにはいちごの帽子があって、帽子をかぶって記念撮影ができます。店員さんに頼むと、インスタントカメラの「チェキ」を持ってきて写真を撮ってもらえます。

園内に入ると、4品種のいちご狩りを楽しめます。その品種は、埼玉県ならではの「あまりん」や「かおりの」の他、「紅ほっぺ」や「よつぼし」です。この中でも、あまりんは生育が遅いため、試食できるとは限らないとのことです。

あまりんが、酸味、甘味ともに絶妙で、とても人気があります。他の品種を含め、いちごの実が大きく、食べ応えがあります。

この農園で採れるいちごの実の品質は優れていて、断然おいしいです。そのため、一度体験すると、他の農園のいちごが物足りなくなること請け合いです。

清潔な服装で訪れよう

いちごの栽培はハウスの中で行われていて、いちご狩りもハウスの中で行います。ハウスに入る前に注意事項のレクチャーがあり、その後手指の消毒をしてから入ります。清潔な服装でいちご農園に向かうとよいでしょう。

また、ハウス内には受粉用のハチが飛んでいます。こちらが攻撃しない限り危害を加えることはありません。筆者もハチには怖がりなのですが、普通にしていれば大丈夫です。

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夏季に体験できるブルーベリー狩り

ブルーベリーの実

まぶしい日差しが降り注ぐ真夏には、木々の間に小さな青い宝石のようなブルーベリーの実が顔をのぞかせます。夏季にはいろいろな果物狩りを体験できますが、埼玉県内で手軽に体験できるのがブルーベリー狩りです。

埼玉県内では、さいたま市や美里町にブルーベリー狩り農園が多くあります。それらの農園では、ブルーベリーの試食や量り売りを体験できます。

ブルーベリー狩りについては情報が少ないのですが、ここではさいたま市内にあるブルーベリー農園、野原観光農園さんをご紹介したいと思います。

野原観光農園(さいたま市西区)

野原観光農園

さいたま市西区西大宮にある野原観光農園では、夏季にブルーベリー狩りを体験できます。クルマが必要なことが多い中、ここは駅チカにあって鉄道で気軽に訪れることができます。

農園へのアクセス

この農園は交通利便性のよい場所に位置していて、クルマでのアクセスも鉄道でのアクセスも容易です。

クルマでアクセスする場合は、国道16号線を進みます。さいたま市西区役所を目標にすると便利です。

鉄道で向かう場合、JR川越線西大宮駅で降ります。駅から徒歩5分ほどで、農園に着きます。

ブルーベリー狩りの時期・料金

ブルーベリー狩りの時期は、6月下旬から8月中旬にかけてです。天候が例年猛暑なので、暑さ対策はしっかりしたいです。猛暑のため、休業する場合があります。

ブルーベリー狩りの料金ですが、基本的には持ち帰り用のブルーベリーを園内で摘み取って量り売りの形で購入するスタイルです。園内での試食だけでの入場料よりも、果実を持ち帰る場合の入場料が安くなるシステムです。

予約方法

ブルーベリー狩りに関しては、予約は特に必要ありません。ただし、営業日が不規則な場合があるため、念のため電話で確認しておくと良いでしょう。

ブルーベリー狩りを体験!

筆者がブルーベリー狩りに訪れたのは、7月初めでした。受付では、摘み取った果実を入れるための容器を渡されました。持ち帰り用のブルーベリーを摘み取って容器に入れます。

摘み取ったブルーベリーの実

ブルーベリーの実は小粒なので、多く摘み取るには手先が器用だとよいです。その場でブルーベリーの試食ができますが、生で食べると意外に無味な感じです。持ち帰ってジャムなどに加工するとおいしく頂けると思います。

摘み取りが終わると、受付に戻って会計です。容器ごと重量を測り、代金を支払いました。

熱中症対策はしっかりと

ブルーベリー狩りの時期は、真夏です。近年猛暑日が続き、熱中症にかかる人が多いです。ブルーベリー狩りは屋外で行う活動なので、熱中症対策はしっかりしておきたいです。

できれば午前中に済ませ、午後は避けたいところです(農園によっては暑さで休業することも)。水分をしっかり準備しましょう。

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晩秋から初冬にかけて楽しめるみかん狩り

寄居町たちばな園

空気が澄んで肌寒さを感じる晩秋には、山々にみかんが実る風景が似合います。みかんの実から広がる柑橘系の香りが、季節を感じさせます。

埼玉県内でみかん狩りができると聞くと、意外に感じられるのではないでしょうか。場所は限られるものの、みかん狩りに好適な場所があります。

埼玉県西部の山あいに位置する寄居町と東秩父村に、観光みかん農園があります。その内アクセスがいいのが、寄居町の風布(ふうぷ)・小林地区にあるみかん農園です。

それらの農園におけるみかん狩りの時間や料金はどこも共通していて、農園による差がありません(競争がありません)。農園の具体的な場所や電話番号については、寄居町観光協会のウェブサイトで確認できます。

ここでは、オンライン予約が可能な「たちばな園」さんをご紹介します。

たちばな園(埼玉県寄居町)

寄居町たちばな園

寄居町の中心部から南西数キロのところに位置する風布地区は、風光明媚な山間部です。山肌にしがみつくように、みかんの木が多く植えられています。

その中に、みかん農園の「たちばな園」があります。他のみかん農園に比べて際立った違いはありませんが、駐車場が広く、オンライン予約も可能なことが特長です。

農園へのアクセス

クルマで向かう場合は、皆野寄居道路(国道140号線)の寄居風布インターチェンジで降ります。降りてすぐのところにみかん園が点在しています。

鉄道で向かう場合の最寄駅は、秩父鉄道波久礼駅です。ただし、駅から風布地区まで徒歩で約40分かかり、上り坂もあります。可能であれば、寄居駅か熊谷駅からカーシェアを利用すると楽です。

みかん狩りの時期・料金

10月下旬から12月中旬までの時期が、みかん狩りのシーズンです。シーズン初めは実があまり熟しておらず、酸っぱいことがあります。12月に入ると実が甘くなると思います。

料金は、どのみかん農園でも同じです。4歳以上でいくらという形です(2023年度は大人800円)。料金には、園内での食べ放題とお土産分が含まれています。代金を支払うと、お土産用のビニール袋をもらえるので、その袋に詰め込みます。

予約方法

オンライン予約サービスでも予約可能ですが、予約は必須ではありません。予約なしでも十分にみかん狩りを楽しめます。朝イチで訪れれば駐車場にも空きがあり、待ち時間なく楽しめると思います。

営業しているかどうか不安な場合は、寄居町観光協会が発行するチラシに書いてある電話番号に連絡することをおススメします。

みかん狩りを実際に体験!

11月初旬に、たちばな園さんを訪れました。朝9時頃に着いたところ、他のお客さんはほとんどおらず、駐車場にも空きがありました。

お土産用のみかん

園内に入る前に代金を支払い、はさみとお土産用の袋を入手してからみかん園内へ。みかんは重量があるので、はさみで枝を切ってからいただきます。シーズンが始まったばかりだったので熟してない実が多く、食べられる実を慎重に探しました。試食しながらお土産にする分を袋に入れました。

みかん狩りが終わって、一息。休憩所には、無料のお茶が置いてあります。希望すると、お茶受けに試食用の自家製こんにゃくを出してもらえます。これがおいしいので、是非試食してみてください。

しっかりした履物を

寄居町のみかん農園は、いずれも山間部にあります。園内も地面がかなり傾斜していて歩きにくいです。残念ながら、足が不自由な人にとっては厳しいコンディションです。

足元があまり良くないので、履物はしっかりしたものを着けたいです。園内を歩く時にも転ばないよう注意しましょう。

まとめ

いちごの実

近郊農業が盛んな埼玉県には観光農園も多く、近場での果物狩りを手軽に楽しめます。

埼玉県内で最も人気があるのが、いちご狩りです。数多くのいちご狩り農園がありますが、埼玉県特産の品種「あまりん」を体験できるのが、羽生市にあるロコファームHANYUさんです。

夏場には、ブルーベリー狩りを体験できます。園内で食べまくるというよりは、量り売りで果実を持ち帰るのが中心です。

晩秋には、寄居町でみかん狩りを楽しめます。農園によって料金が違うのではなく、同一金額に統一されています。おみやげが付いて数百円なので、とても安価です。

東京都心や埼玉県内から気軽に行ける距離で自然の恵みを直接味わえる果物狩りに、お出かけされてみてはいかがでしょうか。

この記事を最後までお読みいただき、ありがとうございました!

参考資料

● 埼玉県ウェブサイト「グリーン・ツーリズム埼玉(グリツリ埼玉)グリーンツーリズム情報サイト」2024.6閲覧

● 埼玉県ウェブサイト「埼玉県がプレミアムいちご県に認定されました」2024.6閲覧

当記事の改訂履歴

2024年6月30日:初稿 修正

2024年6月17日:初稿 修正

2024年5月11日:当サイト初稿

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